真庭市消防湯原分署

消防署+保健福祉センター(改修移転整備)設計監理,岡山県真庭市,2020.03
既存改修部分(RC造,平屋建,823.63m2)+増築(S造,平屋建,268.07m2)

総括意匠設計監理:ofa/小原賢一+深川礼子(担当:小原、深川、田村)
構造設計監理:有限会社桃李舎
設備設計監理:株式会社アイ設計
写真クレジット:鈴木研一

地域の安心で健やかな暮らしを支える、街の「安心安全のかなめ」としての消防署の移転計画です。既存の保健福祉センターを改修して機能をリフレッシュするとともに、一部を消防分署のスペースにあて、消防車庫部分は鉄骨造で増築しました。

以下の写真はofa撮影

築20年弱の保健福祉センターとして建てられた既存建物は立派なRC造

保健のための調理実習を想定して設計された既存調理室は学校の調理室のよう

消防と保健福祉センターの特殊な役割を重視して機能的なレイアウトとし、断熱改修をしっかりして働きやすい快適な業務環境をつくりました。
消防車庫は外からも消防車の存在がわかるように、保健福祉センターはカウンターがエントランスに向き合って訪れる方を迎えられるように、内部の調理室は料理教室から会議、パーティーまでいろいろな使い方ができるようフレキシブルに、地域の方に親しまれ使われる場所になるようデザインしました。
調理室はキッチンスペースにミーティングスペースを隣接し、廊下を挟んで隣の部屋からもお互いの活動が見える関係です。
楽しみながらグループで作業ができるように、大きなアイランドキッチンを設えました。
受付の場所はエントランス脇から正面に移動しま、開閉できる大きな建具を設えました。入口から見えやすく、来訪者を迎える配置とデザインです。保健福祉事務所は居ながら工事とし、執務スペースと受付は先行引き渡ししてスムーズに業務を継続していただくことができました。
消防車庫は大きな空間を鉄骨造で合理的にシンプルに構成しました。