H house renewal 解体開始

子供達が大きくなるまで暮らした家。家具やもの、思い出がたくさん詰まっていて、「仮住まいへの引越し間に合うかしら」とご心配でした、が。締め切りが来ると終わるもの。お引越しお疲れ様でした。荷物がすっかり出てしまって、「結構広かったね」と感慨にふけるのもつかの間、一気に解体開始 。
以前にもご一緒した大阪の工務店さん、図面片手に壁に印をつけ、機器を指差し、「ここは残しやな、これはつこたら?これは?それは?」と矢継ぎ早に確認。設計者も判断力フル回転です。

 あっという間に家の中に風と光が回り始めました。断熱を入れなおす部分は、いったんはがします。土間もきちんとコンクリートを打ってあって、きれいなものでした。

H house renewal 工事が始まります!

神戸市内で住宅の改修プロジェクトの現場がスタートします。
住宅・都市整備公団が一括開発したエリアで、築30年ほどになる2戸1棟のテラスハウス型の
枠組壁工法(ツーバイフォー)住宅です。
今回の主なテーマは、外皮性能の向上と家族の変化にあわせた空間構成の変更。
冬の寒さ、夏の暑さをきちんとコントロールして、子供たちが独立して余裕のできた空間をつかって
明るく風通しよく、できるだけ気持ちよく過ごせる家に。
着工したら一気に竣工まで進むのがこのスケールの改修です。
施工中の現場の様子をレポートします。

木テラスー真庭市久世駅CLTモデル建築物ー

岡山県真庭市,公衆トイレ・休憩施設・サイクリングステーション,木(CLT)造
地上1階,69.79m2,2017
写真クレジット:鈴木研一

 Video for the exhibition ”When Form Speaks”@the Frac Centre-Val de Loire
Video”KITERASU project” click here
Video”KITERASU erection of framing”click here

材料も技術も、地域に持つ真庭市ならではのプロジェクトとして計画され、設計コンペで選定されたCLTモデル建築物です。新しい木の素材CLT(直交集成板:Cross Laminated Timber)の特性を活かし、可能性を見せる魅力的な木の空間をつくること、日常の中でその大きさや温かみや手触りを感じられること、建設プロジェクトが木のまちづくりにつながる事を目指してプロジェクトを進めました。
3枚の大きな壁で支える3枚の屋根、大きなはね出しの庇、壁の孔が構成の特徴です。間仕切やライニングまでCLTとし、全体が木の家具のような雰囲気です。
駅前のパブリックトイレとしてだけでなく、サイクリングステーションやまちの賑わいの起点として、気持ちのよい人の居場所となるよう、桜に面してゆったりしたテラスを設けました。CLTでベンチやサイクルラックも設置し、駅前を公園のように人が過ごせる広場として設えました。
住民のワークショップや愛称公募を経て、「木テラス」と名づけられて竣工しました。竣工式には多くの住民の方が、屋台や出し物、観客として参加され、木テラスの誕生を祝ってくれました。

総括意匠設計監理:ofa/小原賢一+深川礼子
構造設計監理:有限会社桃李舎
設備設計監理:長谷川設備計画
照明デザイン:クリップ
サインデザイン:SIRUSI

中国建築文化賞2020 意匠部門 (日本建築学会中国支部)
JIA中国建築大賞2017 一般部門 特別賞 (JIA中国支部)
ウッドデザイン賞2017「ソーシャルデザイン部門建築・空間分野」(ウッドデザイン賞運営事務局)ウッドデザイン賞受賞作品データベース

■CLTの特性を活かすシンプルで効果的な構成
大きな木版を精度よく製作できるCLTの特徴を活かし、できるだけ少ない「3枚の壁」で、できるだけ大きい「3m×12mの3枚の屋根版」を支えるシンプルで合理的な構造としています。2方向のはね出しや大スパンなど、それぞれの応力にあわせた構成の3層屋根パネルが有効に働きます。屋根は格子梁で、あわせて有孔壁を含む全体架構を有限要素法で解析することでCLTの特性を最大限に活用しています。部材数を抑え、現場での建て方は半日で完了することができました。

大版のCLTパネルをクレーンで吊り上げてそのまま架設。ダイナミックでスピーディーな建て方と、納まりへの丁寧な対応で、半日でピタリと組みあがりました。

竣工式にはたくさんの方がお店、出し物、観客として参加してくださいました。地域から誕生を祝福されているような、幸せな竣工です。

久世駅の利用者は主に学校に通う高校生。バスや迎えの車を待つ時間、駅と家の間のもうひとつの居場所になってくれたら、と思います。

3月20日 久世駅CLTモデル建築物「木テラス」竣工式!


岡山県真庭市,公衆トイレ・サイクリングステーション・休憩交流施設,69.8m2
久世駅CLTモデル建築物(仮称)が「木テラス」と愛称をいただいて、3月20日竣工式が行われます。
昨夏にコンペで選定いただいて、CLT(Cross Laminated Timber 直交集成板)の特徴をできるだけ活かし、魅力ある空間を作りたいと考えて、設計監理を行ってきました。
当日は、建築、構造設計者による建物説明も行います。建て方の動画も見ていただけます。
もちなげ、屋台に太鼓と、地域の方が竣工祝いをたくさん企画もしてくださっています。
たっぷりした木のボリューム、木の香りのするテラスへ、ぜひ、お出でください。
バイオマスタウンとして有名な真庭市。当日はそれらの施設を巡るツアーもあります。
ご案内 見学会ご案内_久世駅CLT

変わりゆく久世のまちを歩こう ワークショップ

岡山県真庭市,まちあるきワークショップ,2017.12.17
変わりつつある久世のまちを地域の皆さんと体験する、まち歩きが開催されました。

まずは真庭市役所の福井さん企画、「まちの案内人」鈴木さんに、魅力ある活動をされている人と場所を愉快なトークで紹介していただきました。いつもの街が説明を聞くことで新しく見え、普段見られないシェアハウスの内部見学、ピザの試食などを通して、今のまちの動きを体験しました。まちを歩きながらまちの○△ポイントを写真に収め、ワークショップの素材としました。

 

後半はofa企画、古民館でワークショップを行いました。ofaの話題提供の後、グループに別れて地図の撮影ポイントに写真を貼るマッピング、それをヒントに意見を出し合うブレーンストーミングを行いました。生まれたアイデアはチームごとに発表して全員で共有しました。
カフェを設けることや緑化、イルミネーションのような魅力を増やす案、案内板の整備などの観光客を想定した案など、短時間にバラエティに富むアイデアが生まれました。
ワークショップの最後には地元のおいしいもの試食会も!みんなで体と頭でフルにまちを考え、話した3時間の最後だけに、大いに盛り上がりました。

 

お友達同士や大学生、小さなお子様と一緒になど、さまざまな方にご参加いただきました。今回の活動を通して、今の久世のまちの魅力を再発見し、まちの将来を考えるきっかけになったのではないかと思います。

CLTアイデアコンテスト「Timber Network -CLTsoundwall-」 8選

Timber Network -CLTsoundwall-

CLTアイデアコンテスト スター誕生部門 主催:一般社団法人CLT協会
1次審査通過し、公開2次審査でプレゼンテーションを行いました
CLTsoundwallは高速道路や鉄道線路側壁に用いられる遮音壁をCLTで代替します
CLTのラミナの一部を吸音材や空隙とし、表面から穿孔することによって
要求性能に合わせて多様な吸音と防音の機能設計を可能とします
熱を蓄えにくため、夜間放熱を抑えられ、視覚的にも穏やかな風景を作ります
(8選)

久世駅CLTモデル建築物(仮称)設計コンペ  最優秀


岡山県真庭市,2016
新しい木質材料であるCLT(Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー/直交集成板))の生産拠点のある街でのCLTのモデル建築物です。
なによりもCLTの特性を最大限に活かすこと、それを魅力的な空間につなげ、木のまちづくりにもつながることをめざした提案です。
それを実現することで駅前が広場にかわることを提案しました。2017年3月竣工に向けて一気にプロジェクトは進みます。

(写真:真庭市HPより)
真庭市HP

News! 久世駅CLTモデル建築物(仮称)設計コンペ 最優秀

久世駅CLTモデル建築物(仮称)設計コンペ 最優秀を頂きました 真庭市HP

(写真:真庭市HPより)
まちの人、まちをおとづれる人にうれしい場所になるよう、まだまだアイデアを絞ってがんばります。
新しい木質材料であるCLT(Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー/直交集成板))の生産拠点のある街(岡山県真庭市)で、CLTのモデル建築物。
大きくない建物ですが、期待もインパクトも大きいプロジェクトです。わくわくドキドキしながらスタートします。