H house renewal  キッチン据付

最後の大物、キッチンが据えつけられました。まだ、養生のカバーはつけておきたいので、その分余計に大きく見えます。造作もボリュームが出てきました。

2階の吹抜に面した外壁も、サッシが付いて、光と風がより入ってくるように。まだ足場用の板があるので、本当の抜け感はこれからです。

H house renewal  座って触って、いろいろ聞いて家具を選びました

現場では工事が進んでいます。この日は家具選びにクライアントとご一緒しました。

今回は、全部新しくしてしまわずに、今までなかったソファーと、ダイニングは椅子を2脚。事前にカタログである程度絞り込み、大阪にショールームのある家具屋さんで、あれもこれも座ったりもたれたり、体験しながら、家具屋さんにもアドバイスをたくさんもらいながら、選んでいただきました。

家具は体に直接ふれるもの。使い手が、実際に座ったり触ったりすること、メンテナンスを含めて、専門家から丁寧に説明を聞くこと、大切だなあと改めて感じます。

ソファーは背中の高い、とてもリラックスできるタイプ。空間の仕上がりをイメージしながら、ソファーの張地を選ぶのは本当に幸せな時間です。写真は候補に残りながらも、決定色にはならなかった布。決定色は、仕上がってからのお楽しみです。

H house renewal 空間がフィックスして、納まりや塗装のつめ

壁がほぼ出揃って、それぞれの空間の大きさとつながりがよくわかるようになりました。2階では光と風が、とうとう通りました。家の広さがちゃんと感じられて、その向うの屋根なみまで視界の広がる気持ちよさです。
図面で見えにくいところも、現場でどんどん決まっていきます。が、時間がかかることもあります。改修の現場は、とにかく手を動かしながら現場の状況に合わせ、スピードを上げて変更決定していかなくてはなりません。でも、ときどき設計は「うんうん」うなり続けることもあります。
今回の仕上決めのヤマは、木の塗装色検討。これは下地合板ですが、テストにこれでも4色塗ってあります。これはまだ最初のためし、「あたりをつける」ところです。
工務店さんは「これはこう、これならこう」と豊かな経験をどんどん教えてくださる。見学に来ていたアルバイトの学生も一緒に、塗装教室の様相。

 

 

H house renewal 仕上げの最終確認

仕上げの最終確認をしています。実施設計の段階で種類やグレードなどは決まっていますが、色やテクスチャーは最後にもう一度、クライアントと一緒に確認します。この日はちょうど自然光の状態でカットサンプルを見ることができました。現場で、その場所の光で見られるのが一番です。

家具の配置や大きさも、そろそろ現場で再確認します。図面や模型でも見ていますが、できればやっぱり現場で。家具屋さんに行く前に、ご希望の家具をイメージしながら、空間の大きさや壁までの距離、その場所の明るさを見ておきます。

クライアントのお嬢さんはライティングデザイナーです。せっかくの機会ですので、もちろん参加していただいています。電気屋さんは孔をきちんと三つそろえて開けるのに一生懸命です。

H house renewal 現場での詳細確認

着工してお盆があって、実働3週間。解体がほぼ終わって整理のついた現場で、工務店さんと詳細確認をしています。
お互いに見えているものが違っていないか、そこやここの納まりはどう考えるか。とにかく、あふれるほどの提案と、それが本当に設計のやりたいことが見えていて、また、それを超える提案をしてくれる。N工務店さん、今回も感嘆です。

細かい納まり、材の勝ち負け、とりあい、ひとつずつ確認事項を押さえていきます。でも、実はその前の「こういう考え方でいきたい」というビジョンの共有が最も大事。それができていると、調整はスピードが上がり、結果は嬉しいものに。工夫するともっとよくなる、こんな手もある、どんどん仕事がよくなっていきます。

2階の二部屋の間にあった押入れを1階まで光の降りてくる光井戸にしよう。今回の大きな改変のひとつです。南北に長い空間の真ん中あたりに、縦に光と風が通ります。