(写真クレジット:鈴木研一)
ofaにて設計監理を行いました、木テラス[KITERASU]-久世駅CLTモデル建築物ー(岡山県真庭市)が、「ウッドデザイン賞2017」(ウッドデザイン賞運営事務局主催)においてウッドデザイン賞を受賞しました。
「ソーシャルデザイン部門/建築・空間分野」での受賞です。木の良さを活かした建築としての評価だけでなく、木を使って地域や社会を活性化する、プロジェクト全体を通した活動も評価をいただいということ。木テラスに関わる皆で受賞したうれしい賞です。
(写真クレジット:鈴木研一)
ofaにて設計監理を行いました、木テラス[KITERASU]-久世駅CLTモデル建築物ー(岡山県真庭市)が、「ウッドデザイン賞2017」(ウッドデザイン賞運営事務局主催)においてウッドデザイン賞を受賞しました。
「ソーシャルデザイン部門/建築・空間分野」での受賞です。木の良さを活かした建築としての評価だけでなく、木を使って地域や社会を活性化する、プロジェクト全体を通した活動も評価をいただいということ。木テラスに関わる皆で受賞したうれしい賞です。
H house renewal レポートを更新しました。お引越しの数日前。レポートはこちら。
お引越しの日が近づいてきて、現場は最後のがんばりどころです。和室には、既存の障子もきれいに張り替えられて帰ってきました。木の塗装の色合いは何度もサンプルを塗って決めて、それでも実際に塗るまでわからないもので、仕上がるまで気になりますが、いい色に落ち着きました。
室内の建具もほぼ取り付いて、必要なものが必要な場所にそろってきました。
吹き抜けの足場を外して照明をつけると、現した2×4床の構成材がよく見えてきました。本当は木造なのに、木のことをすっかり忘れさせてしまう2×4の作り方。構法としては、それが良さでもあったのですが、暮らしの中に木のあたたかさを少し取り戻せるといいなと思います。やわらかい光に照らされて、木の色がより穏やかな雰囲気を作ります。
とはいえ、現場は大忙しです。設計監理も現場頻度を上げて、気づいたことはその場ですぐ相談、対処。最後の追い込み。お引越しまで、あと数日です。
押し詰まってまいりました。ライティングデザイナーに選んでもらった照明の電球がそろい、点灯試験です。つけてみる?とスイッチを入れて、電気屋さんも設計者もホクホクの瞬間でした。
とはいえ、引渡しが近づくにつれて、手も増えて、緊張感も高まって、現場にはそれぞれにちょっと慌しい空気が流れ出します。
資材やら道具やら、たくさん置いてあった床の上をいったん片付けて、この日は床貼りです。床はコルク、足へのあたりがやわらかく、夏はさらりと冬は暖かです。
コルクタイル一枚一枚、接着剤を塗って。オープンタイムの間、こんな並べ方をして置いておきます。床にも先に接着剤が塗ってあるので、背中を向けながらも「そこは歩いたらあかんよ」と。
既存の照明器具にも、使える、使いたいものがいろいろとありました。階段の照明器具も、きれいに洗うと見違えます。シンプルですっきりしたデザインの照明は、今でも魅力的。明かりが入って息を吹き返しました。
週末にはライティングデザイナーのお嬢さんが、現場をチェックしてくれました。ミントの茂みの赤いリボンは、庭の照明の位置を決めて目印に結んでくれたもの。
最後の大物、キッチンが据えつけられました。まだ、養生のカバーはつけておきたいので、その分余計に大きく見えます。造作もボリュームが出てきました。
2階の吹抜に面した外壁も、サッシが付いて、光と風がより入ってくるように。まだ足場用の板があるので、本当の抜け感はこれからです。
現場では工事が進んでいます。この日は家具選びにクライアントとご一緒しました。
今回は、全部新しくしてしまわずに、今までなかったソファーと、ダイニングは椅子を2脚。事前にカタログである程度絞り込み、大阪にショールームのある家具屋さんで、あれもこれも座ったりもたれたり、体験しながら、家具屋さんにもアドバイスをたくさんもらいながら、選んでいただきました。
家具は体に直接ふれるもの。使い手が、実際に座ったり触ったりすること、メンテナンスを含めて、専門家から丁寧に説明を聞くこと、大切だなあと改めて感じます。
ソファーは背中の高い、とてもリラックスできるタイプ。空間の仕上がりをイメージしながら、ソファーの張地を選ぶのは本当に幸せな時間です。写真は候補に残りながらも、決定色にはならなかった布。決定色は、仕上がってからのお楽しみです。
壁がほぼ出揃って、それぞれの空間の大きさとつながりがよくわかるようになりました。2階では光と風が、とうとう通りました。家の広さがちゃんと感じられて、その向うの屋根なみまで視界の広がる気持ちよさです。
図面で見えにくいところも、現場でどんどん決まっていきます。が、時間がかかることもあります。改修の現場は、とにかく手を動かしながら現場の状況に合わせ、スピードを上げて変更決定していかなくてはなりません。でも、ときどき設計は「うんうん」うなり続けることもあります。
今回の仕上決めのヤマは、木の塗装色検討。これは下地合板ですが、テストにこれでも4色塗ってあります。これはまだ最初のためし、「あたりをつける」ところです。
工務店さんは「これはこう、これならこう」と豊かな経験をどんどん教えてくださる。見学に来ていたアルバイトの学生も一緒に、塗装教室の様相。
仕上げの最終確認をしています。実施設計の段階で種類やグレードなどは決まっていますが、色やテクスチャーは最後にもう一度、クライアントと一緒に確認します。この日はちょうど自然光の状態でカットサンプルを見ることができました。現場で、その場所の光で見られるのが一番です。
家具の配置や大きさも、そろそろ現場で再確認します。図面や模型でも見ていますが、できればやっぱり現場で。家具屋さんに行く前に、ご希望の家具をイメージしながら、空間の大きさや壁までの距離、その場所の明るさを見ておきます。
クライアントのお嬢さんはライティングデザイナーです。せっかくの機会ですので、もちろん参加していただいています。電気屋さんは孔をきちんと三つそろえて開けるのに一生懸命です。
着工してお盆があって、実働3週間。解体がほぼ終わって整理のついた現場で、工務店さんと詳細確認をしています。
お互いに見えているものが違っていないか、そこやここの納まりはどう考えるか。とにかく、あふれるほどの提案と、それが本当に設計のやりたいことが見えていて、また、それを超える提案をしてくれる。N工務店さん、今回も感嘆です。
細かい納まり、材の勝ち負け、とりあい、ひとつずつ確認事項を押さえていきます。でも、実はその前の「こういう考え方でいきたい」というビジョンの共有が最も大事。それができていると、調整はスピードが上がり、結果は嬉しいものに。工夫するともっとよくなる、こんな手もある、どんどん仕事がよくなっていきます。
2階の二部屋の間にあった押入れを1階まで光の降りてくる光井戸にしよう。今回の大きな改変のひとつです。南北に長い空間の真ん中あたりに、縦に光と風が通ります。