六甲最高峰クサハラプロジェクト_苗植付

六甲最高峰クサハラプロジェクト、兵庫県神戸市、2021.03
企画実施:ofa+sfg
ランドスケープデザイン:sfg
写真:ofa

六甲最高峰トイレ新築工事のランドスケープにクサハラをつくるプロジェクトです。建物の竣工後、春を待って植付仕上げに取り組みました。以前にワークショップで集めた種を育てていただいた人と自然の博物館から、現地に苗が届きました。

長いもので2年程度の育苗で、まだちいさい苗です

雨天のためイベントとしては開催かないませんでしたが、参加予定だったボーイスカウトから、任意でと一緒に植付作業に加わっていただきました。

勉強タイムも設けて種や苗の説明を聞いたり、観察をしたりしながら植付ました。

雨が降り出して、作業完了時には霧も出てきました。大きな庇とベンチで一息ついて、安心して身支度を整え記念撮影ができました。

真庭市足温泉リノベーションプロジェクト

温泉施設改修設計監理,岡山県真庭市,2021.03,改修面積266.80m2

総括意匠設計監理:ofa/小原賢一+深川礼子(担当:小原、深川)
設備設計監理:株式会社アイ設計
写真:ofa

岡山県真庭市の足温泉にある足温泉館の改修工事です。プロポーザルで選定頂いたプロジェクトです。
岡山の中山間地、旭川沿いにある足温泉は、つるつるした独特の泉質が特徴の温泉です。かつて、増える利用者に対応する目的で循環を取り入れて規模を拡大しましたが、泉質の特徴が薄まってしまっていました。今回のリニューアルは、その特別な泉質を大切にして「かけ流し」に戻すプロジェクトです。
設備機器はかけ流し化に伴って、全面的に更新しました。また、お湯と環境の本来の魅力を楽しんでいただけるように、湧出量に合わせて浴槽の容量を少し小さくし、湯に触れながら腰掛けられる段差をゆったり設けました。
温泉を出た後を過ごす時間も大切にしたいと考え、既存の畳スペースは壁を抜いて広々と風を通し、小さい浴室は休憩スペースに変更して光を取り込み、館内全体でゆっくり過ごせる場所にしました。
限られた自然の恵みを大切に使う、本当のお湯好きのための、コンパクトでも本当ののお湯を楽しむ温泉へのリニューアルです。

既存の浴室と廊下

既存浴槽にタイルで湯に触れられる居場所を追加して湯量を調整

照明や鏡など、効果の高い要素に絞って更新

湯量を抑えながら残した川沿いの露天風呂

小さな浴室を改修して作った木の休憩スペース

既存の窓を残して、廊下の壁も開放し、外の光を廊下まで導き入れます

News! 木テラスが中国建築文化賞を受賞しました!

ofaにて設計監理を行いました、木テラスー久世駅CLTモデル建築物ー(岡山県真庭市)が、中国建築文化賞(日本建築学会中国主催)を受賞しました!

プロジェクトについては下記リンクから。木テラスー真庭市久世駅CLTモデル建築物ー
日本建築学会中国支部の中国建築文化賞のページに講評を掲載いただいています。

小さいトイレを、木造の新しい可能性や、地域文化の発展への貢献としてを評価いただいたことを励みに、今後も取り組みを続けたいと思います。

5月21日には中国支部総会(広島市)にて木テラスについてお話しさせていただける予定です。

真庭市湯原振興局ふれあいセンター 見学のご案内

下記の津山信用金庫勝山支店の内覧会に合わせて、同じ予定で真庭市湯原振興局ふれあいセンターも、市のご厚意によりご見学頂けることとなりました。
既存の地域ホールを全体改修し、振興局、ホール、図書館、交流スペース等の複合施設として昨春に竣工しました。図書館等がありますので、普段も入館いただけますが、下記の日程はホールも見学用に開放頂きます。是非ご見学ください。(津山信用金庫勝山支店から車で30分程度)
ofaでの立会ご案内ができませんが、資料を現地へご準備しますので、ご自由にお持ちください。プロジェクトの詳細はWorksに掲載しております。

撮影:鈴木研一

日時:4月27日(火) 14時~17時
   4月29日(木・祝) 11時~15時
場所:岡山県真庭市豊栄1515(googlemap表示はこちら
お問合せ:078-855-7108 / info-NOSPAM-@o-f-a.net
※上記アドレスから「-NOSPAM-」という文字を削除して下さい

※29日は振興局事務所部分は閉所です。
※ご見学頂ける範囲は、一般立入可の部分に限ります。
※ふれあいセンター駐車場ご利用いただけます。
※感染症拡大の状況により変更となる場合、HP・FB・twitter等でお知らせします。
おいでの前に最近情報を御確認ください。

津山信用金庫勝山支店 内覧会のご案内(開催日の追加しました)

この度、津山信用金庫勝山支店が竣工しました。私たちofaは、真庭市に拠点を置く三和建設株式会社の設計施工チームに参加しました。
木材産業の盛んな真庭市勝山地域において、地域産業の魅力を伝え、後押しするとともに、地域での木材活用のきっかけとなるよう、木材を活用した信用金庫新支店を建設するプロジェクトです。自由なプランをCLT の折板を用いて、木の表情を活かし軽やかにつくっています。
この度、クライアントのご厚意により、下記の予定で、ご内覧いただけます。ご多忙中とは存じますが、是非ご高覧いただき、ご高評を賜りたく、ご案内申し上げます。

日時:4月27日(火) 14:00~17:00
   4月29日(木・祝) 11:00~15:00
場所:岡山県真庭市勝山819
お問合せ:078-855-7108
info-NOSPAM-@o-f-a.net
※上記アドレスから「-NOSPAM-」という文字を削除して下さい

pdfはこちらからダウンロードできます。
※当日敷地内駐車場はご利用になれません。車でお出での方は近隣駐車場等をご利用ください。
※両日同時間で真庭市湯原振興局ふれあいセンターもご見学頂けます。現地から車で30分程度です。
 こちらもどうぞご見学ください。
※感染症拡大の状況により変更となる場合、HP・FB・twitter等でお知らせします。
 おいでの前に最近情報を御確認ください。

Worksに真庭市湯原振興局・ふれあいセンター(移転整備改修)を掲載しました

Works真庭市湯原振興局・ふれあいセンター(移転整備改修)を追加しました。

市役所振興局+ふれあいセンター(改修移転整備)設計監理,岡山県真庭市,2020.03
既存改修部分(S造,2階建,1785.82m2)+増築(S造,平屋建,113.56m2)
事務所、図書館、ホール、交流スペース
写真クレジット:鈴木研一

真庭市湯原振興局・ふれあいセンター

市役所振興局+ふれあいセンター(改修移転整備)設計監理,岡山県真庭市,2020.03
既存改修部分(S造,2階建,1785.83m2)+増築(S造,平屋建,93.37m2)
事務所、図書館、ホール、交流スペース、住民活動支援(ワークショップ)

総括意匠設計監理:ofa/小原賢一+深川礼子(担当:小原、深川)
構造設計監理:有限会社桃李舎
設備設計監理:株式会社アイ設計
照明デザイン:株式会社加藤久樹デザイン事務所
ワークショップ協力:納屋工房
写真クレジット:鈴木研一

第31回BELCA賞表彰建築物(ベストリフォーム部門) 受賞 (公益社団法人ロングライフビル推進協会)

振興局事務所の移転先として隣接する町民ホール「ふれあいセンター」が選定されました。そのプロジェクトにおいて、昭和60年竣工の既存建物を、事務所の移転に合わせて性能も機能も、今とこれからの湯原地域にふさわしい空間へリノベーションすることを提案して、プロポーザルで選定いただき、設計監理+住民活動支援に取り組みました。

既存建物内部 廊下と小さな部屋の分割されていて使い勝手も下がっていた

800人規模の大きなホールをコンパクトに整理して、その分図書館と交流スペースをゆったり作っています。川沿いの気持ちの良い環境を活かして、部分的に外へ居場所を拡張するように庇を張り出しました。待合や会議室、交流スペースなどは共用としてフレキシブルに運用されます。既存の光庭の周りに多様なスペースが展開する、全体が一つの「ふれあいセンター」になりました。これまでの公共複合施設に多かった、「隣接しているけれど交わらない」状況を、プランと市による条例の再整理を同時に行い、それぞれの施設がゆるく空間を共有することで、豊かで効果的に新しい場所を作ることができました。必要に応じて断熱を補強し、サッシを追加するなど、環境性能も向上しています。

設計開始と同時に住民活動支援として住民参加、中学生とのワークショップを企画実施しました。3+1回のワークショップを経て、地域の声を聞き、地域の次の活動を後押しするプロジェクトとしても取り組みました。

エントランスから交流スペース、光庭、振興局カウンターと図書館がつながってみえる

振興局カウンターと一般利用可の会議室、それらで共用できる待合

ホール前は普段は振興局の待合として利用し、イベント時はホワイエとなる

1951年築の木造2階建て旧湯原振興局と新しいテラスの重なる風景

本と気持ちよく過ごすためにある魅力的な場所 真庭市立湯原図書館

キッズコーナーはカーペット敷きでリラックスして本と触れ合える

旭川と山の緑を望める閲覧デスク

キッチンを備えた交流スペース

交流スペースを外へ拡張するテラス

席数をコンパクトに整理し、地域産木材で仕上げたホール

展示会などの際は、解放して使えるホール出入口

建物から漏れた光が庇軒天に反射して明るさを広げる

日暮れ以降も中の活動が重なって見え、ふれあいセンターの魅力を発信する

3回にわたって地域の方と一緒に考え手を動かしたワークショップ

改修の現場は、解体が始まってからわかることを、丁寧にスピーディーに反映しながら設計検討を重ねる必要があります。クライアントである市と、施工者、設計者が一体となって、次々に現れる想定外に、コンセプトを維持しながら粘り強く対応して、新しいふれあいセンターとして生まれ変わりました。